当時のバイクがキレイな状態で
店頭に並んでいるのを見るだけでうれしくなってくる
高校生の頃からバイクが大好きで、その頃は娯楽と呼べるものがバイクしかありませんでしたからバイクはいつも身近にあった存在です。当時、オーバーホールなんて出来ないのに見よう見まねでエンジンをバラして掃除して組んで、偶然にもかかっちゃって乗れたバイクがあって、その時の感動は未だに憶えています。
そんな感じでバイクとの付き合いが始まり、バイク屋になった訳ですが、当時の車両、いわゆる旧車には大まかな言い方をしてしまえばバイクらしさがあり1台1台に個性があります。60年代、70年代というのは各メーカーが良いものを作ろうと競い合っていた時代で、他にはないものを作ろうという各メーカーの想いが当時のバイクの個性に繋がったのではないでしょうか。
私がバイク全盛の時代を知っているからかもしれないですが、当時のバイクを見ると懐かしさを感じますし、当時のバイクがキレイな状態で店頭に並んでいるのを見るだけでうれしくなってきます。同年代の方には、ぜひ私と同じように、当時のバイクを見てワクワクして欲しいですし、あの車両はああだった、この車両はこうだったという話をしたいですね。また、当時を知らない方にも、昔のバイクはかっこ良かったんだって思って欲しいので、車両をいつでもキレイな状態に仕上げて並べておく事を常に心掛けています。
お店の名前である「バイクブティック」はキレイな旧車を並べてブティックの様な空間を作りたい、そんな想いからつけた名前でもあります。
バイクを大切にするという事は沢山乗ってあげる事
とにかく旧車は沢山乗って欲しい
語弊を恐れずに言うと、旧車というものを取り扱う以上、完璧な状態というのはなかなか出来ないと思っています。お客様と私でも完璧の捉え方は違うと思いますし、何十年も前のパーツや部品で欠陥が出る事だってあります。だからこそ、お客様に旧車を販売する際は、決して良い事だけを言う訳にはいきません。当時のバイクの特性やクセについても共有したいですし、車両の悪い部分についても正直に説明します。旧車に乗る事を安全に楽しん頂く為には何が必要なのか、そして当店としてどの様にフォローをしていけるのかという事についてもお話しします。そこから、お客様とバイク、お客様と当店の付き合いが始まるものだと思っています。
当店では出来るだけ旧車には普段から沢山乗って欲しいと伝えています。もちろん旧車は眺めているだけでも楽しめますが、普段から乗っていた方がエンジンの調子がいい、キャブが馴染んでかかりも良くなってきたなんていう話もよくあります。バイクを大切にするという事は普段から確りと乗る事だと思っています。旧車という事で故障や車両状態を不安視してしまう方もいらっしゃいますが、旧車だからこそガンガン乗って楽しんで欲しいですね。
旧車が好きで始めたお店ですが、もちろんスクーターでもアメリカンでも、当店以外で車両を買われたお客様でも、当店にふとした瞬間に訪れて下さる方は皆様がお客様です。旧車を扱い培った技術はきっとお役に立てるはずです。たまに自転車の方も来る事があります(笑)
埼玉県鴻巣市で日々、バイクと向き合い営業しておりますので、いつでも遊びにいらしてください。
バイクブティック代表 江森政文